いえごと

仕事をしながら育児・家事に追われるパパのブログ

娘の希望でパパが授業参観に行き、娘の成長に驚き、涙した話

   

古い教室に並ぶ机

先日、娘の授業参観がありました。 数日前に「今度の授業参観はパパが来て」と娘に指名されたので、急遽お休みをいただき、参観してきました。

高機能広汎性発達障害をもつ娘。いつもは情緒の支援級と通常級を行き来していますが、今回は通常級での授業参観となりました。

家での日常しか知らない私は、友達とうまくコミュニケーションがとれているだろうか? いじめられていないだろうか? 父親に良いところを見せようとして、逆にうまくいかず、パニックになったりしないだろうか?

と、様々な不安を抱えていましたが、いざ教室に入ると予想外の、想像を遥かに超えた成長ぶりでした。

スポンサーリンク

なぜか数人の男の子に挨拶された(笑)

私が教室に入ると、児童たちの半数はまだ席にもつかずにワイワイと騒いでいました。 娘はというと、自分の席で教科書を開き、なにやら予習している様子。まあいつものことです。

仏頂面でこちらをチラチラ見ていましたが、私が手を振っても知らん顔。これもいつものことです。

教室の後ろで娘の周囲やほかの子との距離感を観察していると、体格の良い男子児童が私に近寄ってきました。

  • 男子児童「(娘)ちゃんのお父さん?」
  • 私「そうだよ、こんにちは」

こんなやりとりが数人続きました。 私の頭の中は「???」状態。どの子も割と力持ちな感じで、昔で言う「ガキ大将」という雰囲気でした。

あとで妻に聞いたのですが、その子たちはいつも娘のことを気にかけてくれて、重い机や椅子を運ぶのを手伝ってくれたり、いろいろと話しかけてくれるんだそうです。

なんだ・・・しっかりクラスに馴染んでいるじゃないか・・・。

低学年のときは自ら他人と関わることを避けていた娘ですが、しっかりクラスに溶け込んでいる姿を見て、9歳の壁を着実に乗り越えたんだな・・・と感激しました。

積極的に友達と関わるようになった

その日の授業は「社会」でした。 ゴミを減らすにはどうしたらいいか?というテーマで隣の子と話し合い議論して、それを挙手して発表するという授業内容です。

自分の考えを言葉にして発するのが苦手だった娘。はたしてこの課題をクリアできるのか? 少々不安になりつつも、私はただ見守ることしかできません。

まずは個人でアイデアをノートに書き連ねることから始まりました。続いて、その内容を隣の子(挨拶してくれた男子です)とすり合わせていきます。

低学年の頃は受動的でまわりの言いなりだった娘は、私の目の前で自ら積極的に隣の子と議論を交わしています。

家では絶対に見せない姿に、不覚にも涙がこみあげてきてしまいました。

そして発表のとき・・・

いち早く手を挙げてアピールする娘。 先生も気を利かせてか、一番最初に指名してくれました。

大きな声で堂々と発表する娘の後ろ姿に、涙腺が崩壊寸前でした(笑)

何をするにも自信なさげで遅れがちだった娘。 自ら他人と関わりをもつことが無かった娘。 近寄ってくる友達に無言でうつむいて避けてしまう娘。

そんな低学年のころの娘とはまるで別人な姿を見て、私たちの「支援学級に入れる」という選択は間違っていなかったと確信しました。

もしかしたら通常級でも問題なく成長できたのかもしれません。 だけど、それは「タラレバ」の話。 今、目の前の事実だけが過去の選択の積み重ねなんです。

次の選択:支援級を継続するか否か

いま、娘の通っている学校の特別支援学級、とくに情緒の支援級は、先生2人に対し児童8名です。 私の住む地域では、支援が必要な児童4人に対して先生が1人というのが最大キャパです。

なので、今現在すでにキャパいっぱいの状態です。今年から8人ということで、ギリギリまで先生が決まらずにいましたが、なんとか2人の先生が配置されました。

それでも支援級を望む児童は多く、県外からも引っ越しまでして来ている状態です。

そんな中、通常級でも差し支えないように見える娘。たしかに親から見ても大丈夫だろうとは思います。 こんなに堂々とした姿を見せられたらなおさら。

でもまだ不安なんです。 些細なことがきっかけで積み上げてきたものがあっさりと崩れ去ってしまう。そういうことを何度も経験してきました。

入学したときからずっと一緒にいてくれた先生が産休から戻って、娘の成長した姿をみて「もう大丈夫だね!」と言ってもらえる日まで・・・

もう少しだけ支援級にいさせてください。

スポンサーリンク

この記事をシェアする!

 - 発達障害, 育児・教育