過保護・甘やかしと思われても、我が子の望むことをしてあげたい
今年もクリスマスが終わりました。 毎年、我が家では娘の望むものをプレゼントしています。
クリスマスに限らず、誕生日のプレゼントや、普段の何気ない買い物でも、娘が望めばよほどの理由がない限り、買い与えてしまうのです。
他の家の事情はわかりませんが、「過保護」「甘やかし」と思われることでしょう。 でもそこには我が家なりの理由があるのです。
自分の気持ちを言葉で表現できない?
以前の記事で何度も触れていますが、娘は「高機能広汎性発達障害」と診断されています。得意・不得意の凸凹が大きく、他人とのコミュニケーションが苦手です。
毎年クリスマスの前には、サンタさんに欲しいものを手紙で書いてね・・・と言うのですが、なかなか思うように引き出せません。
普段の買い物などでも、欲しいお菓子があっても、言葉として出てこないのです。
なるべく自分の言葉で言わせようとしているのですが、無理に聞き出そうとすると、涙ぐんで固まってしまいます。
自分の気持ちを代弁してくれるのが、アンパンマンのぬいぐるみなのですが、それでも懸命に苦しみながら言葉を絞り出している様子を見ていると、可哀想なことをしているのではないか?と思ってしまいます。
振り絞った気持ちには応えてあげたい
アンパンマンのぬいぐるみを介してでも、娘が振り絞って出した気持ちには、全力で応えてあげたいし、気持ちが表現できたことを、思いっきり褒めてあげるように心掛けています。
苦しみぬいてやっと出せた気持ちを、簡単に否定してしまっては、さらに気持ちを引き出すのは困難になるでしょう。
気持ちを伝えたくても伝えられない辛さ
自分の気持ちをうまく言葉にして伝えられない娘ですが、気持ち全てを伝えられないというわけではありません。
嫌なことは「嫌!」とはっきり言えます。親や親族など慣れた相手にだけなのかもしれませんが・・・。
- 自分はどうしたいのか? どう思っているのか?
- 相手に何をしてほしいのか?
こういったことを、心の中では思っていても、口に出して言えないのです。
言えなくても、ある程度は親が察してあげることはできます。 でも言葉でなければわからないことも多く、「言わなければわからないよ」と、ついついしつこく聞いてしまうこともあります。
そんなとき、娘は泣きます。
一般的な子供とは全く違う泣き方。 とても9歳とは思えないような泣き方。
言いたくても言えない悔しさ・悲しさ、そういった感情を必死に押し殺して、それでもなお溢れ出てしまい嗚咽するような泣き方。
そんな娘を見て、しつこく聞いてしまったことを後悔し、娘の辛さを理解できない自分を嫌悪してしまいます。
過保護・甘やかしと思われても
娘が望めばなんでも買ってあげる。なんでもしてあげる。 ほかの家庭からすれば、なんと過保護で甘やかしなことでしょう。 自分でもそう思います。
でも、娘も本能の赴くままに、なんでもかんでも要求してくるわけではありません。
辛い・苦しい思いをしてまで、自分の気持ちを伝えるわけですから、本当に自分が欲しいもの、自分がやりたいことだけを、親に伝えてくれます。
私は、娘がやっとの思いで表現できた「自分の気持ち」を、最大限に尊重しているだけなんです。
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