いえごと

仕事をしながら育児・家事に追われるパパのブログ

発達障害を持つ娘の心を落ち着かせる、気持ちの代弁者

   

くまのぬいぐるみ

高機能広汎性発達障害と診断された娘は、一度パニックを起こすと、なかなか平常心に戻りません。そんな娘が、心のよりどころにしているもの。それは娘が物心つく前から一緒にいる、アンパンマンのぬいぐるみなのです。

このぬいぐるみが、娘にとってとても大切な存在になっている・・・というお話。

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いつも一緒

娘が生まれて、まだ発達障害だと気づかなかった頃、身長が20cmほどのアンパンマンのぬいぐるみを買い与えました。

言葉の発達はかなり早かったので、いつもぬいぐるみを抱えて、「あんぱんまん、あんぱんまん」と嬉しそうに喋っていました。

食事のときも寝るときも、肌身離さず、ずっと一緒にいたのを覚えています。

保育園に入園したときも、アンパンマンのぬいぐるみを持っていこうとしていましたが、園に私物は極力持ち込まないように、とのことで、家の玄関に置いて登園していました。

娘を落ち着かせる効果

主に家で生活している中で、先々の見通しがはっきりわかるように、気を付けてはいるのですが、たまに急な予定変更などがあると、娘は途端に不機嫌になり、涙ぐんで硬直してしまいます。

こうなると、親の言うことでも一切受け付けなくなり、妻もストレスで口調が荒くなってしまいます。そんなとき、娘はアンパンマンのぬいぐるみを求め、抱きかかえて平静を取り戻します。

自分の中で一つ一つ、物事を整理するために、どうしても必要な儀式みたいなものでしょうか。小学3年生になった今でも、アンパンマンのぬいぐるみは、生活に欠かせない存在となっています。

気持ちの代弁者

普段の何気ない会話では、饒舌なほどおしゃべりな娘ですが、自分の気持ちを言葉に表すことが困難です。「自分がどうしたいのか?」を聞いても、言葉として出てこないのです。

表情や仕草から、自分の気持ちを伝えたいことは読み取れるのですが、どうしても自分の口から発することができません。

苦しそうに、言葉を出したくても出せない姿を見て、親としても心が痛くなってしまいます。結局は、「YES」か「NO」で答えられるような質問をして、なんとか気持ちを引き出しています。

「YESかNOか」でしか回答できなくなってしまう娘ですが、アンパンマンのぬいぐるみを通してであれば、気持ちを表すことができるようです。

娘にどうしたいのか?を聞くと、決まって「アンパンマンがね・・・」というように自分の気持ちをアンパンマンに代弁させようとします。

未だにこのことについては謎のままで、娘の気持ちを察してあげられない歯痒さと、言いたくても言えない苦しみを理解してあげられない未熟さで落ち込む日々です。

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 - 発達障害