いえごと

仕事をしながら育児・家事に追われるパパのブログ

働く夫は家事の大変さを全くわかっていない

   

部屋干しの洗濯物

私の職場では、業務改善の一環として、技術職(エンジニア)の負荷を減らしていこう・・・という取り組みをしています。

具体的には図面を庶務担当の方に書いてもらったり(トレーサー)、設計とは直接関わりのない仕事(雑務)を、専任の方にお願いしたり・・・といった具合です。

専門知識が必要な技術職の負担を一分でも一秒でも軽減させ、そのぶんを設計にまわして、効率よく仕事を進めよう・・・と偉い上の方々は息巻いているんですが、根本的に考え方が間違っているような気がしてならないんですよ。

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背景には残業の削減が

そもそも、なんでこういった取り組みを始めたかというと、エンジニアの残業時間が問題になっているんです。

とくに激務というわけではないし、残業代が支払われないということもないんですが、それゆえにダラダラと残業する輩の多いこと。やったらやっただけお金貰えるんだから、そりゃあ遅くまで残業しますよ。

で、上の方々は残業時間だけを見て、「このままではいかん!改善せねば!」となるわけです。 部下の仕事内容なんてこれっぽっちも把握してないくせにね。

関連:残業する人は出勤前からそのつもりでいると思う

家事の大変さがわかっていない男たち

製図をお願いする庶務担当の方も、雑務専門の方も、家庭をもっているママさんたちです。

当然、フルタイムで働いたあと、家で食事の支度や風呂掃除、後片付け、子供のお世話など、家事全般が待っているわけです。

家事のなにが大変か・・・って、たまに手伝うくらいの夫にはわからないかと思いますが、毎日「無償の仕事」が「死ぬまで続く」ことです。

いくら家族のためとはいえ、なんの感謝もされずに働くモチベーションって一体なに?

そういうママさんたちに、なんでもかんでも面倒な仕事を押し付けて、業務効率が上がった!と得意気になっている上長どもは、まず最低1年間、土日も休まず毎日家事をやってみてほしい。

それでもなお同じセリフが吐けるなら大したもんだと思います。

関連:イクメン?カジメン?育児・家事を分担しないほうがいい理由

どんなに頑張っても仕事は無くならない

技術者がやる仕事の一部、わりと簡単な誰でもできる仕事を、専門知識のない方に任せても、その工数が消えてなくなるわけではないんです。

やらなければならない仕事は、必ずだれかの工数を使って成されています。

会社的に考えれば、単価の高い技術職の工数が減り、単価の安い事務職が仕事をこなすことは良いことなのかもしれません。

でもそれなら事務職の方もそれ相応の評価がされてもいいはず。

家事のため定時で帰らざるを得ない事務の方は、やることが増えたにも関わらずそれに対する評価は全くされません。 だって残業時間で頑張っているかを判断している上の方々なのだから・・・。

仕事と家事、どちらが大変か?

家事をしたことのない男は口をそろえて言います。

「家族のために遅くまで働いているんだ」

たしかに夫が働かなければ家族を養っていけません。でもその仕事はちゃんと対価が支払われていますよね。

家事はどうですか? 夫は妻に家事の対価を支払っていますか? 養うことが対価でしょうか? 妻がフルタイムで働いていても、同じセリフが言えるでしょうか?

会社の仕事なんて、家事と比べれば生温いです。 仕事は評価もされるし対価も得られるのに対し、家事は無償。感謝されるにしても、ほんとにたまに・・・です。

夫が休日にゴロゴロ休んでいても、妻は休むことなく家事をこなします。 これが一生続くんですよ?

仕事の負荷を減らす取り組みをするまえに、まず家事の負荷に目を向けてみるべきなんじゃないかと思う今日この頃です。

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