契約社員から正社員への登用で陥りやすいワナ
契約社員から正社員へ・・・非正規労働者から正規雇用へ。 一見するとなんの問題もない、むしろ大歓迎なことのようですが、よく考えないと「こんなはずじゃなかった・・・」ということになりかねません。
安定を求めて正社員へ
私は半年前、契約社員から正社員として雇用してもらうことになりました。それまでの待遇に何の不満もなかったのですが、少し諸事情がありまして、契約社員か正社員か、2択を迫られました。
結論を出す、猶予時間は3日!
私の勝手なイメージは、正社員なら安定していて、給与も多いかな?と思っていたので、考える時間は短かったのですが、家族を養っていかなければならない・・・という一心から、正社員になることを希望しました。
契約社員時代の待遇
私の場合、契約社員とはいえ、ほとんど正社員と同じ待遇でした。福利厚生も同じでした。違うところといえば、給与面だけ。
年2回のボーナスは無く、どんなに好景気でも寸志のみ。まあ、寸志すら頂いたことはなかったのですが・・・。
そして退職金も無し。 そのぶん月給は多く、残業もほとんどしなくても年収にして500万円でした。
もちろんリスクもあります。仕事がなければ給料は無し。働いた分だけ対価をいただく。そんな感じでした。
幸い仕事が無いという期間もなく、裕福とまではいかなくても、一家3人、何不自由なく暮らせていました。
正社員になって半年
正社員として半年経過しましたが、結果だけ言うと、手取りの月給が12万円ほど減りました。
夏のボーナスは満額もらえるはずもなく、支給されるだけマシですが雀の涙ほどでした。査定期間がないので当たり前なのですが・・・。
今まで月々貯金してきた額よりも収入減が上回り、貯金できなくなりました。
給与に影響する社員の「クラス」は10段階以上あるうちの、下から3番目。ほとんど新卒と同じです。 今までと変わらない仕事内容にも関わらず、それまでの評価はほぼリセットされたのと同じです。
毎月、自動で積み立てていた貯金を止め、それを切り崩して生活しています。
陥りやすいワナとは?
本来、契約社員としてボーナス・退職金が出ないとわかっているのなら、自分で管理して、その分を貯めておかなければなりません。
正社員になり、給与が12万円減るのなら、契約社員時代に月々12万円、貯金できていなければならなかったのです。
当時、給与が減るなんてこと、考えもしませんでしたから、月々8万円、年間およそ100万円貯まればいい・・・そう思っていました。
生活の質・・・というかレベルもそれに合わせてきたので、いざ収入が激減してみると、家計は火の車となるわけです。
非正規労働者から正社員になるとき、収入が増えるのであれば全く問題ありませんが、私のように収入が減る(生涯で見れば増える or 安定するのかもしれませんが)場合、事前にライフプランの見直しをしていくことをおすすめします。
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