いえごと

仕事をしながら育児・家事に追われるパパのブログ

発達障害児は9歳の壁をどう乗り越えていくのか?

   

青空と雲

「9歳の壁」という言葉をご存じでしょうか?

9歳というと、学習面では分数や小数など、今までよりも高度なことを習得しなければいけません。

精神面でも成長が著しく、女の子などはいくつかの仲良しグループができたり、ほかの子との関わり方が変化してくる時期です。

身体面でも、成長の早い子だと、だんだんと女の子の身体になっていくでしょう。

学校の勉強についていけなくなったり、グループになかなか馴染めず、疎外感を感じるようになるかもしれません。

これが、皆、乗り越えていかなくてはならない、割と高めの壁「9歳の壁」というものです。

他人とのコミュニケーションに困難を抱える、アスペルガー症候群や広汎性発達障害をもつ子はどうやってこの壁を乗り越えていくのでしょうか?

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ウチの子、只今壁をよじ登り中

うちの娘は只今9歳。ちょうど9歳の壁を登っている最中でしょうか。

健常児では難なくよじ登って越えていく壁も、発達障害を持つ子供にとっては、容易ではない高さに感じるかもしれません。

残念ながらどういった困難が待ち構えているのか、親にすらわかりません。ただただ見守って、サポートしていくしかないのが歯痒いところです。

1学期、夏休みも終わり、2学期に突入していますが、今のところ順調に、彼女のペースで壁を登っているようです。

些細な変化が

今まで、学校の、特に他のお友達のことについて、家ではあまり触れようとしなかった娘ですが、最近は他の子の話題もチラホラと出てくるようになりました。

口調にも変化が表れてきました。きっと、他の子どもたちがコミュニケーションをとりながら遊んでいる様子を、彼女なりに観察して、どうすれば輪に入っていけるのか?が、わかり始めてきたのでしょう。

学校外でクラスメイトに会った際も、積極的に話しかけることはまだありませんが、手を振ったりして、笑顔も見せるようになりました。

これは我が家にとって、非常に大きな(事件とも言える)出来事です。

保育園や、小学校1年生くらいの時は、他の子の話題に触れることすらタブーとなっていましたが、

「○○君にカブトムシを貰ってきたよ!」 「○○ちゃんがね・・・」

など、嬉しそうに話しているのを見て、涙が溢れそうになりました。大袈裟かもしれませんが、それほど大きな出来事なのです。

ここまで来れたのも、学校側の適切な配慮と、周囲の理解、助けがあってのことで、非常に感謝しています。

今後の課題と不安

今のところ順調に、少しずつ成長している娘ですが、手放しで喜べないのが、育児というものです。これは発達障害児に限らず、どこの家庭でも同じことなのですが・・・。

支援級のキャパ不足

娘が小学校入学と同時に新設された、情緒の支援学級ですが、近隣に同じような学級が無く、かなり遠方から、引っ越しをしてまで通われているお子さんが増えました。

去年までは娘と高学年の男の子、二人だけでしたが、今年から1年生に一人、そして2学期からもう一人、転校してきました。

そして、情緒の支援級の先生が、産休に入り、今は一人の先生で4人の発達障害児を見ています。

情緒の支援を求めて、転入してくるくらいなので、どこも人材が不足しているのでしょう。

障害の程度に、「重い」「軽い」という分け方が適切なのかわかりませんが、比較的軽度の娘は、通常級にも馴染みはじめてきたこともあり、目が行き届かない場面も増えることでしょう。

困ったときに、頼れる先生が近くにいない場合、娘はどういった行動に出るのでしょう?

支援のキャパがこれ以上不足するようだと、まだ支援が必要な場合でも、「必要無し」と判断され、通常級へ行くことになるかもしれません。

もちろん、それは最終的な目標として、親も望んでいることで、喜ばしいことなのですが、本当に大丈夫なのか? キャパ不足を理由に、適当に判断されてはいないか? という不安があります。

支援が必要な子に、適切な支援ができる。そういった体制というか、仕組みの整備を切に願います。

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